仕事のプレゼンを控えている方や
人前で何かしら発表の機会がある方は、
少なからず不安や緊張を持っている方が
多いように思います。
仕事の上司や、見知らぬ人の前で
お話をすることになるので、
緊張や不安が出てくるのは、
自然なことかもしれません。
自然なこととはいえ、
あまりにも緊張や不安の度が過ぎると、
体調が悪くなってしまったり、
本番で実力がまったく発揮できなかったりして
悔しい思いをされている方もいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は、
近い内に人前で発表を控えている方に
その不安や緊張を
うまく乗りこなす方法を
お話ししてみようと思います。
最後までお付き合いいただければ幸いです。
もくじ
人前で発表するときに不安になる理由
私は以前、ハーブスクールの講師養成の講座を
受講していたことがありました。
そこで一緒に受講していた方から、
言われたことがあります。
人様の前で話していいのかしらって思うのよ。
見えるみたいですが、
以前は、大勢の前で話すというのは、
吐きそうになるほど、緊張していました。
若いときは不安がピークになりすぎて、
過呼吸を起こすこともあったのです。
少人数でのおしゃべりなら、楽しいけど、
1人で話さないといけないと思うと嫌ですよね。
思い返せば、学生時代に教壇に立って
みんなの前で発表というのは、
ここは先生の立ち位置なのに、
こんな所に立って話さないといけないという、
何とも言えない場違い感がありました。
普段は楽しくふざけあっている友人の、
あの真面目な顔が目に入ると、
なおさら緊張が高まったものです。
不安に思ったり緊張したりするのには、
いくつか理由があると思います。
・みんなの視線が自分に一斉に向くこと
・1対1と違って相手の反応を把握できないことの焦り
・話が飛んだ時にうまくフォローできるか心配
・先生や上司、自分より立場が上の人を前にすると
間違えてしまってはいけないという思い
特にこの間違ってはいけないという思い込みが
私たちを不安や緊張のループから抜け出せないように
しているような気がします。
間違えてはいけないという思い込みの越え方
私が以前、学校の先生をしていたときに、
一番苦手だと思っていたことが、
授業参観、ではなく、
研究授業というものでした。
研究授業とは、学校で国語や算数などの教科を
1教科にしぼり、研究テーマを決め、
それに沿って授業の計画をたて、
校長先生を始め、他の先生の前で授業をすることです。
少し、オフィシャルな研究授業になると、
外部から講師(大学講師や教育委員会関係者)を招きます。
研究授業をした放課後に、講師の講評を聞いたり
授業についてディスカッションをしたりするのです。
こういう研究授業形態は、若手に回ってくることが多いです。
今回も、学年で話し合った結果、私の担当となりました。
話を振られたときも、笑顔で引き受けます!と言ったものの、
心の中では決まった瞬間から、当日のあの緊張感を思い出して、
泣きそうです。
あぁ、当日まで緊張と準備の忙しさで
眠れない日々が続くな‥と覚悟しました。
何と言っても、私のつたない授業をベテランの先生たちに見られることの
恥ずかしさ。これが一番にきます。
そこで、私は何かアドバイスをもらえないかと、
大学時代に所属したゼミの先生のもとへ行ってみることにしました。
当日を考えたら死ぬほど不安です。
質疑応答の時間にうまく答えられるかです。
かなり時間をかけて準備するんですから
他のベテラン先生はそれは求めていないと思うよ。
今後どういう手立てがうてるか考えるのが大事なんじゃない?
授業計画通りにいったら、得られることほとんどないでしょ。
そうきたかーって毎回思います。その時は泣きそうですが、
後から客観的に先生方からアドバイスもらえると勉強になります。
勉強になるからいいじゃない。
緊張しすぎたり、不安になったりしてしまうよね。何事も経験だよ。
失敗してみないと分からないこともあるし。
その言葉を聞いた私は、心が軽くなりました。
ベテラン先生を前にうまくやらなきゃと思っていた自分が
笑えてきました。
プレゼンが終わって解放されたときのことを妄想する
先生と話していると、かなり心が軽くなったのですが、
本番でのあの緊張感を思い出すと、不安なものは不安です。
失敗しても大丈夫って分かっていても、
緊張しすぎて頭が真っ白になったらと思うとやっぱり不安です。
あー、早く終わっちゃえばいいのに。
発表し終わって、解放されたときのことを妄想する。
発表が終わった直後ってどんな感じがした?
終わった時の解放感は今まで何度も経験あるから妄想しやすいです。
それが強くイメージできると、本番の緊張や不安は少しは軽くなるかもね。
考えたら、心がめっちゃワクワクしてきます。
これで、研究授業もどんと来い!って感じですね。
やっぱり準備8割だからね。
授業準備に集中することができたのです。
実際、本番になってやってみると驚くぐらいあっけない
不安や緊張が少し軽くなった私は、
授業準備に集中して取り組めることができました。
以前でしたら、本番で失敗して、そのことを指摘されて‥
というような悪い妄想をしてしまい、
そのことに意識が向きがちでした。
しかし、今回はそうならなかったのです。
うまくいっても、いかなくても
「まぁ、いいか。勉強になるし。」
と思えるようになったのです。
悪い妄想をしなくなった分、時間ができて、
模擬授業をもっとやっておこうかな。とか、
他の先生にアドバイスもらおうかな。と。
心の余裕ができました。
いつもより、入念に準備できたことで
自信にもつながったのです。
本番前はやはり緊張しましたが、
心が引き締まる、そんな感じの緊張でした。
実際、本番を迎えてみると、
予想外の質問が出たり、時間通りにいかなかったりします。
しかし、練習もたくさんやって、心に余裕を持てていたので、
多少の事では動じませんし、うまく軌道修正もできました。
そうやって本番は、目の前の授業に集中できたので、
あっという間に終わってしまいました。
本当にあっけないくらいに。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
この体験に気を良くした私は、
緊張するような場面では、終わった時の解放感を
妄想するだけでなく、
終わった後の打ち上げや、
終わったらやりたかったことをするところまで
妄想してエネルギーにするようなりました。
ここまではしなくていいとは思いますが、
近い内にプレゼンや発表を控えている方は、
ぜひ、終わった時の解放感を妄想してみてください。
今回は不安や緊張を乗りこなす意外な方法について
書いてみました。
何かしらの参考にしてもらえたら嬉しいです。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
得意でしょう。模擬授業もお上手でしたし。